白髪染めの履歴があっても白髪ぼかしはできる?
大阪・天王寺WORLD ORDERの花谷淳です。
「何年も白髪染めをしてきたから、今さら白髪ぼかしは無理ですよね?」。初めてご来店される方から、とても多くいただく質問です。
結論からお伝えすると、白髪染めの履歴(これまで髪に重ねてきたカラーの記録)があっても、白髪ぼかしはできます。ただし、白髪染めをしたことがない髪とは、進め方が少し変わります。今回はその違いと、最初の数回で何をするのかをお話しします。
白髪染めの履歴があると、何が違うの?
白髪染めは、濃いブラウンの色素で白髪と黒髪の差を「1色」にそろえる染め方です。そのため、毛先や中間には今までの白髪染めの色が残っています。
一方、根元から新しく伸びてくる白髪は、ブラウンが入っていない透明感のある髪です。つまり、白髪染めの履歴がある髪には、
- 白髪染めの色が残った部分(毛先・中間)
- 新しく伸びてきた白髪と黒髪(根元)
の2つが混ざっています。この「境目」をどうなじませるかが、白髪染め履歴のある方の白髪ぼかしのポイントです。
カウンセリングでは、どんな履歴を確認する?
施術の前に、必ず髪の履歴を伺います。確認するのは主に次のことです。
- カラー履歴:白髪染め・おしゃれ染め・ヘナ・ブリーチなど、どんなカラーを、いつしたか
- 縮毛矯正の履歴:したことがあるか、いつしたか、今後も続けるか
あわせて、白髪率(髪全体に占める白髪の割合)と、白髪がどこに多いか(生え方)、ご希望の明るさ、来店のペースも確認します。花谷式では白髪率で方針を4つに分けていて、0〜20%は「デザインとして見せる」、20〜40%は「ぼかす」、40〜60%は「なじませる」、60〜100%は「活かす」と考えます。白髪率の見方は白髪率とは?自分の白髪率の見方をご覧ください。
覚えていない部分があっても大丈夫です。「数年前まで市販の白髪染めをしていた」「最後に染めたのは2ヶ月前」くらいのざっくりした情報でも、とても参考になります。
初回〜2回目は、境目をなじませるハイライトから
白髪染めの履歴がある方には、私は初回〜2回目までは、境目をなじませるためのハイライト(髪の一部を細い筋状に明るくする技術)を入れます。このとき大切にしているのは次の3つです。
- 根元から入れる
- 極細で入れる
- 白髪をハイライトの色と近い色にする
根元から入れるのは、ハイライトと伸びてきた白髪をつなげるためです。ハイライトが白髪とつながっていないと、「ただ傷んで派手になっただけ」で、白髪がぼけない仕上がりになってしまいます。
極細にするのは、根元は毛が密集していて毛先にかけて広がるため、根元から入れたハイライトは1.5ヶ月ほどで約2倍の太さに見えてくるからです。最初から太い筋で入れると、伸びたときに派手な印象になりやすくなります。
境目がなじんだら、ハイライトを続けなくていい
境目がなじんでくれば、その後はハイライトを入れ続けなくても、カラーだけでつなげていけます。これが「ブリーチ卒業」です。
カラーでは、白髪に入れるブラウンの量を10〜30%以内に抑えて、白髪の透明感をできるだけ活かします。白髪染めのように白髪を「消す」のではなく、白髪を明るい筋として活かすイメージです。詳しくは白髪染めをやめたい人へ。脱白髪染めの進め方や白髪率40〜60%はブリーチ卒業のベストゾーンにも書いています。
注意が必要な履歴はある?
白髪染めの色が濃く残っている方は、白髪を活かす土台を作るためにブリーチが必要になることがあります。特に全体を明るくするデザインを希望される場合、暗い履歴があると複数回のブリーチが必要になることもあります。
また、次のような履歴は、白髪ぼかしの中でも難易度がかなり高くなります。
- 縮毛矯正をしている髪に、ヘナやマニキュアが重なっている
- インディゴ(藍の色素)で染めている
これらは髪の負担や、色が抜けきらないリスクが大きいため、無理に施術せず、生え変わるのを待つことをおすすめする場合があります。どこまでできるかは、髪の状態を見て正直にお伝えします。
よくある質問
Q. 市販の白髪染めを使っていても大丈夫ですか?
大丈夫です。市販かサロンかにかかわらず、「どんなカラーを、いつしたか」を教えていただければ、それに合わせて進め方を考えます。わかる範囲で構いません。
Q. 最初からハイライトなしで、カラーだけで白髪ぼかしできますか?
白髪染めの履歴がある場合は、まず境目をなじませる必要があるため、初回〜2回目はハイライトをおすすめしています。境目がなじんだ後は、カラーだけでつなげていくことができます。