花谷 淳大阪・天王寺の白髪ぼかし美容師
解説・花谷淳

白髪染めをやめたい人へ。脱白髪染めの進め方

大阪・天王寺WORLD ORDERの花谷淳です。

「白髪染めを何年も続けてきたけれど、もうやめたい」「でも、伸びてきた白髪との境目がくっきり出るのが怖い」。サロンでもよくいただくご相談です。

今回は、白髪染めをやめていく「脱白髪染め」の考え方と進め方をお伝えします。

脱白髪染めとは?

白髪染めは、強いアルカリで髪の表面(キューティクル)をしっかり開き、濃いブラウンの色素で白髪と黒髪の色の差を「1色」にそろえる染め方です。白髪はしっかり隠れますが、そのぶん次のようなお悩みにつながることがあります。

脱白髪染めは、白髪染めを使わずに、こうしたお悩みを減らしていくカラーの方法です。白髪を「消す」のではなく、ハイライトなどで白髪と黒髪の差をなじませ、白髪そのものの透明感を活かしていきます。

白髪と白髪染めの違いについては、白髪ぼかしとは?白髪染めとの違いでも詳しく書いています。

なぜ白髪染めだと透明感が出にくいの?

ポイントは「ブラウン」です。黒髪や白髪染めにはブラウンの色素が多く含まれていて、ブラウンが多いほど透明感はなくなり、少ないほど透明感が出ます。

一方、白髪にはブラウンが入っていません。白髪は、透明感があり、何色にもきれいに染まり、黒髪と混ざることで自然な立体感が出る髪です(白髪の3つの魅力)。脱白髪染めでは、この白髪の良さを残すために、入れるブラウンをできるだけ少なくしていきます。

白髪染めをやめるとき、まず何を見る?

最初に確認するのは「白髪率」(髪全体に占める白髪の割合)です。花谷式では、白髪率によって方針を4つに分けています。

白髪率 基本方針
0〜20% デザインとして見せる
20〜40% ぼかす
40〜60% なじませる
60〜100% 活かす

同じ「白髪染めをやめたい」でも、白髪率20%の方と70%の方では、目指すゴールも進め方も変わります。ご自分の白髪率の目安は白髪率とは?自分の白髪率の見方を参考にしてください。

カウンセリングでは、白髪率に加えて、白髪がどこに多いか(生え方)、ご希望の明るさ、来店のペースまで確認してから、デザインを決めます。

白髪染めの履歴があっても、やめられる?

やめられます。ただ、今までの白髪染めの色が髪に残っているので、最初は「境目をなじませる」ことから始めます。

白髪染めの履歴がある場合、私は初回〜2回目までは、境目をなじませるためのハイライトを入れます。このとき大事にしているのは次の3つです。

境目がなじんでくれば、その後はハイライトを入れ続けなくても、カラーだけでつなげていくことができます。白髪を活かせば、ハイライトを繰り返す必要がなくなるのです。白髪率40〜60%の方のブリーチ卒業については、白髪率40〜60%はブリーチ卒業のベストゾーンをご覧ください。

濃い白髪染めやヘナをしてきた人は?

濃い白髪染めを長く続けてきた方や、ヘナ・マニキュアで白髪を染めてきた方は、髪に濃い色が残ったままだと、ハイライトを入れてもムラになりやすくなります。

その場合、選択肢の一つが「白髪染め落とし」です。過去の白髪染めの色を一度抜いて、白髪を活かせる土台を作る方法です。ただ、全体を脱色するのは髪への負担が大きいため、基本的にはおすすめしていません。必要かどうかは、髪の状態や履歴、ご希望を伺ったうえで一緒に決めます。行う場合も、1回で完結させず、髪の負担を考えて施術日を分けてご提案します。

グレイヘアまで移行したい場合は?

白髪率が高く、最終的に染めないグレイヘアを目指したい方には、移行のしかたが3パターンあります。

  1. ナチュラル移行(6ヶ月〜1年)
  2. デザイン移行(3〜6ヶ月)
  3. 一気移行(1〜2回)

どれが合うかは、白髪率や今の髪色、どれくらいの期間をかけられるかで変わります。白髪率が高い方の考え方は白髪率70%以上は「隠す」より「活かす」にもまとめています。

よくある質問

Q. 白髪染めをやめたら、白髪がすぐに目立ちますか?

いきなり何もしないと、伸びてきた白髪と白髪染めの境目が目立ちやすくなります。だからこそ、最初はハイライトなどで境目をなじませながら、少しずつ移行していくのがおすすめです。

Q. ヘアカラーで頭皮がかぶれたことがあります。脱白髪染めはできますか?

かぶれやアレルギーの症状がある場合は、まず皮膚科などの医療機関にご相談ください。そのうえで、ご来店の際は必ずカウンセリングでお伝えください。施術できるかどうかは、状態を伺ってから判断します。